TADAOMIART Journal
商業施設での絵画展示──空間と作品が響き合う瞬間
BRAID HAIR のハイカットシューズを履いて、商業施設での展示へ向かいました。今回の展示は 原画12枚、そして 幅120cmの大きめの絵画も含む、スケールのある展示構成です。 展示場所は、山郷Villaにある商業施設「LARCH」。階段の踊り場はとても天井が高く、グレーの石パネルが貼られている印象的な空間で、足を踏み入れた瞬間に「ここは作品が映える」と直感しました。 その場所に飾ったのが、**『Happy New York 1970s』**です。 『Happy New York 1970s』について この絵画は、ヴィンテージ写真に写る 1970年代ニューヨークの街並みから着想を得た、抽象的な風景画です。 そこにあるのは、未来への夢、希望。 写真の中の人々はどこか楽しげで、街全体が前を向いて呼吸しているように感じられました。 重なり合う色彩と、豊かなマチエール 重なり合う色彩と、豊かなマチエール。大胆でありながら荒すぎない筆筋を意識し、時間が経っても見飽きることのない **「静かな強さ」**を目指しています。 ピンクという色の意味 ピンクは、幸福感と温もりの象徴。見る人を拒まない、やわらかい色でありながら、記憶に残る存在感を持つ色です。 懐かしさと新しさが同時に存在するこの風景が、今を生きる私たちの感覚にも、静かに寄り添ってくれたら嬉しいです。 商業施設での展示がもたらすもの 商業施設という場所は、日常の流れの中に作品が置かれます。「アートを見に行く」ではなく、「生活の途中で、ふと出会う」という形になる。 今回のLARCHの階段踊り場は、高い天井と石のグレーが空間の静けさをつくり、作品の色彩とマチエールが自然に浮かび上がっていました。 空間が作品を引き立て、作品が空間の印象を変える。そんな相互作用を感じられる展示になりました。 そして足元は、BRAID HAIR...
商業施設での絵画展示──空間と作品が響き合う瞬間
商業施設での絵画展示──空間と作品が響き合う瞬間
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風景画制作と、自然光がもたらすエネルギーについて
最近は日が落ちるのが早くなり、アトリエにも静かに夕暮れが訪れます。僕は昔から、絵を描くときはできる限り太陽の光で制作したいと思ってきました。自然光は、人工照明では再現できない“本来の色”を見せてくれます。それは、キャンバスにのせた絵具の色が、太陽のエネルギーと共鳴しながら輝くような感覚です。
完成した絵画は、ぜひ自然光の入る場所に飾ってほしい。色が放つ力は、太陽のエネルギーを跳ね返し、空間を明るく満たしてくれるからです。
■ 無心で描いてきたからこそ、眺めてしまう時間がある
制作中、ふと手が止まる瞬間があります。でもそれは迷っているからではありません。
無心で描き続けてきたからこそ、そこまで積み重ねてきた“色と時間の軌跡”を眺めてしまうのです。キャンバスの前に立ち、静かに深呼吸したときに感じる幸福感。描くことそのものが、自分にとっての瞑想であり、喜びなのだと気付かされます。
■ 音楽と直感が導く色彩のリズム
制作中はいつも音楽が流れています。リズムに身を委ねながら、その瞬間の直感で色をのせていく。その行為はまるでダンスのようで、自分の身体が勝手に動いていくような不思議な時間です。
休憩を挟むたびに、キャンバスに生まれた新たな世界に驚かされます。その驚きこそが、アートが僕に与えてくれる大きなギフトです。
■ 原画・限定プリントについて
現在、原画作品は Singulart にて出品しています。また、より多くの人へアートを届けるために、限定プリント作品を Tadaomi.art Styleのショップでも販売しています。
ホリデーギフトにもおすすめです。アートが、あなたや大切な人の空間に、そっとエネルギーを灯してくれますように。
風景画制作と、自然光がもたらすエネルギーについて
風景画制作と、自然光がもたらすエネルギーについて
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画家とアパレル
―― TADAOMIART Style が生まれた背景** アパレルショップ TADAOMIART Style を始めて、まず伝えたいと思ったのが「なぜ画家の自分がアパレルに踏み出したのか」という理由です。 私は服飾デザイナーではありません。ずっと絵を描き続けてきた、画家です。 しかし、画家だからこそ、アパレルに挑戦する必然性があったのです。 ■ 絵は“見てもらって初めて”伝わるもの 画家は、色で想いを表現します。筆に込めた感情やエネルギーは、色としてキャンバスに現れ、人の心を惹きつける。 ただ、どれほど思いを込めて描いても――それを 見て もらわなければ、誰にも届きません。 絵を飾る場所には限りがあります。ギャラリーや展示会に来た人だけが、作品に触れることができる。 もっと自由にもっと日常的にもっと多くの人に作品を見てほしい。 そう考えたとき、「服」という綺麗なキャンバスは、アートを纏い、歩き、街を彩り、人々が楽しめる素晴らしい表現方法であるという事に気づきました。 ■絵画の“新しい表現方法” アパレルとして作品を纏えば、ひとつの“動くアートピース”になります。 色が持つエネルギーが、身につけた本人にも、目にした周りの人々にも伝わる。絵の持つ華やかさ、生命感、躍動感が、そのまま日常に溶け込む。アートが服を彩り、その服を纏う人の心まで彩る。 そんな体験を届けたいのです。 ■ 画家は“色づかい”のプロフェッショナル デザイナーと画家は、同じ「表現者」でも、作品の生み方が違います。 デザインは、目的や機能、再現性を重視したものづくり。同じものを何度でも再現できるように設計されます。 一方、アートはその瞬間、筆が動いた軌跡、偶然生まれた表情。描いている最中に生まれた“感情の揺らぎ”が、形として作品に残ります。 アートは「その瞬間を生きた唯一無二の表現」です。 画家は、何百枚もの作品を描き、色の組み合わせ、筆の勢い、質感の違いに、誰よりも敏感に向き合っています。その感覚は、そのままアパレルにも活かされます。...
画家とアパレル
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