画家とアパレル

画家とアパレル



―― TADAOMIART Style が生まれた背景**

アパレルショップ TADAOMIART Style を始めて、まず伝えたいと思ったのが
「なぜ画家の自分がアパレルに踏み出したのか」という理由です。

私は服飾デザイナーではありません。
ずっと絵を描き続けてきた、画家です。

しかし、画家だからこそ、アパレルに挑戦する必然性があったのです。




絵は“見てもらって初めて”伝わるもの

画家は、色で想いを表現します。

筆に込めた感情やエネルギーは、色としてキャンバスに現れ、人の心を惹きつける。

ただ、どれほど思いを込めて描いても――
それを 見て もらわなければ、誰にも届きません。

絵を飾る場所には限りがあります。
ギャラリーや展示会に来た人だけが、作品に触れることができる。

もっと自由に
もっと日常的に
もっと多くの人に

作品を見てほしい。

そう考えたとき、
「服」という綺麗なキャンバスは、
アートを纏い、歩き、街を彩り、人々が楽しめる
素晴らしい表現方法であるという事に気づきました。




■絵画の“新しい表現方法”

アパレルとして作品を纏えば、
ひとつの“動くアートピース”になります。

色が持つエネルギーが、身につけた本人にも、目にした周りの人々にも伝わる。

絵の持つ華やかさ、生命感、躍動感が、そのまま日常に溶け込む。

アートが服を彩り、
その服を纏う人の心まで彩る。

そんな体験を届けたいのです。




画家は“色づかい”のプロフェッショナル

デザイナーと画家は、同じ「表現者」でも、作品の生み方が違います。

デザインは、目的や機能、再現性を重視したものづくり。
同じものを何度でも再現できるように設計されます。

一方、アートは
その瞬間、筆が動いた軌跡、偶然生まれた表情。
描いている最中に生まれた“感情の揺らぎ”が、形として作品に残ります。

アートは
「その瞬間を生きた唯一無二の表現」です。

画家は、何百枚もの作品を描き、
色の組み合わせ、筆の勢い、質感の違いに、誰よりも敏感に向き合っています。
その感覚は、そのままアパレルにも活かされます。

だから、TADAOMIART Style の服には
普通のアパレルにはない“画家の色彩感覚”が宿るのです。




日本では少数派、海外では当たり前

日本では「画家がアパレルをやる」というと、敷居が高く、抵抗感を持たれることがあります。

しかし、海外ではアーティストがアパレルを手がける例は珍しくありません。
自身の作品をもっとオープンに届けるための、とても自然な選択だからです。

アートはギャラリーの中だけにあるものではなく、
人の生活の中に存在してこそ意味を持つ。

その考え方に強く共感し、アパレル×絵画という新たな道を切り開くことを決断しました。




TADAOMIART Style が届けたいもの

私は 「絵で人を元気にしたい」 という想いで描き続けています。

色が持つ力。
筆の動きから生まれる偶然の表情。
そこに宿るエネルギーこそ、私の作品が持つ本質です。

その唯一無二のアートを纏うことで、
TADAOMIART Style の服やグッズは、
「どこかが違う」「なぜか惹かれる」と感じてもらえるような存在になります。

アートを着るという体験を通して、
日常の中に少しでも心が高まる瞬間、
幸せを感じる瞬間を届けられたら――

それが、私がアパレルを始めた理由であり、
TADAOMIART Style の使命だと思っています。